使い捨てプラスチック含有製品の使用削減は、プラスチック汚染対策の重要な施策となっている。この取り組みを徹底するには、買い物、デリバリー、包装といった主要分野に力を入れるだけでなく、地味だが使用頻度が高く、リサイクルが難しく、環境流出リスクの大きい製品や工程にも目を向ける必要がある。
ウェットティッシュやフェイスタオルに代表される使い捨て拭き取り製品は、まさに見落とされがちな分野だ。外出時にウェットティッシュを携帯し、食後に柔らかタオルを使うほか、乳幼児のケア、家庭清掃、公共施設の除菌など、使い捨て拭き取り製品はあらゆる場面に浸透している。調査によると、中国のウェットティッシュと柔らかタオルの合計市場規模は約 350 億元、年間不織布消費量は約 105 万トンに達する。これらの拭き取り製品の大半にプラスチック素材が含まれており、潜在的なプラスチック汚染リスクは軽視できない。
グリーン代替品には既に基盤が整っており、伸びしろも大きい。業界データによると、ウェットティッシュ・柔らかタオルに汎用されるスパンレース不織布の原料のうち、再生セルロース繊維の割合は約 39%にとどまり、大幅な向上余地が残されている。再生繊維を乳幼児ケア、家庭清掃などの用途で普及させることで、従来のプラスチック混合繊維の代替を進め、拭き取り製品のグリーン高度化を促すことができる。
グリーン転換には基準が道標となる。現在、「植物繊維」「環境配慮型」と標記された製品の中にも素材の記載が曖昧なものが多く、消費者は本当にプラスチック繊維不使用か判断しにくい状況だ。環境配慮型拭き取り製品の評価基準を早期に整備し、企業のグリーン転換を後押しするとともに、消費者が分かりやすく、適切に選べる環境を整えなければならない。
小さなウェットティッシュからプラスチック削減の大きな取り組みが始まる。グリーン発展の鍵は細部まで徹底し、日常的に継続することにある。誰もが使用する日用品・速消費財、商業流通で用いられる使い捨て消耗品、製造現場の副資材に至るまで、生活や生産のあらゆる細部はグリーン理念を実践する重要な現場となる。グリーン発展とは突き詰めれば、生活様式と発展モデルの転換であり、環境保護意識を自らの内に根付かせることだ。細部に力を注ぎ、日常の中で堅持し続けてこそ、グリーン理念が定着し、国民に利益をもたらすと同時に産業の発展をけん引する。
グリーン発展に無関係な人は一人もいない、誰もが実践者である。環境保護の共通認識を胸に、簡素な生活を実践すれば、緑豊かな環境が保たれ、豊かな暮らしがもたらされる。